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父と母は離婚した。
父は私の前で離婚しない、と言ったけれど、心の整理をつけてきた母は聞き入れなかった。「もう遅すぎます」それが母の答だった。
母に私も行きたいと言ったけれど、母はできないといった。
「高校は卒業してちょうだい」
そういわれると、たしかに探したばかりの仕事と部屋では、私は負担になってしまうかもしれない。
「うん」
私は下をむいた。
あとは大人二人の話し合いだからと二階にやられた。
部屋にもどるとクッションに顔を埋めてぼーとした。
「ついてきゃいーじゃん」
………⁉
今、私そんな事考えてないのにっ。
「おれが考えた。」
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