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しかし…幸せは長くは続かなかった。
俺が三年になり…由美とも違うクラスになり…お互いに、部活もラストスパートだったので…中々、話す機会も少なくなっていった。
唯一、交換日記だけの会話が…由美と繋がっていられる…大切な日記になっていた。もうすぐ三冊目が終わろうとしていた…
ある日、男のダチに「なぁ…おまえ、由美と別れたんか?」と聞かれ…「はぁ?何言ってんの!別れてないよ!」と答えると…
「おまえの前に付き合っていたヤツと、ヨリを戻したらしいぜ…由美のダチに聞いたから…確かだと思うぜ」と言われた。
二股?何それ…?俺も直接…由美のダチに聞いた…
俺のダチに聞いた通りの答えが帰ってきた。
頭が、真っ白になった…
俺は、由美本人が言ってくれるのを待った…が依然
そんな素振りもない。
俺は…交換日記の、最後から二ページ目の、俺の書くページに…聞いた話を書きつづった。そして最後に…
俺との付き合いを続けるなら…最後のページを書いて俺に届けてくれ!と書いた
だが…日記は戻って来なかった…最後の一ページを残したまま…。
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