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あのあとすぐに天野君と分かれた。
ただ、屋上で言っていたわたしの『友達第一号』は本気だったらしく天野君に
雄太「愛野さん。友達だから名前で呼び合おうよwww」
なんて言い出して、わたしは彼のことを『雄太』と呼んでって言われたけどさすがに無理があるから、『天野君』で天野君からは『舞嘉』と呼び合うようにしたらしい。
でも学校では会話をするようなことはないから逆らえない雰囲気だったから従うことにした。
初めての友達…。
こんな温かい気持ち…久々だなっ。
と感じながら、家を急いだ。
家につくと、リビングからおばさんの声がした。
おばさん「舞嘉さん、帰ったの?」
リビングの扉を開けると、おばさんが夕飯の支度をしていた。
舞嘉「ただいま。…おばさん、わたし友達が出来たんです。」
と初めて、学校での出来事を話すと少しビックリしたように目を見開いてきた。
おばさん「そう。よかったわね。勉強にはついていくそう?」
わたしは少し寂しくなって、
舞嘉「大丈夫です。」
と言うと、部屋へ行き誰もいない冷え切った心を温めるかのように、自分自身を抱きしめた。
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