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■ユウの家
マリィと別れ、自分の部屋の窓から中へ入るユウ。
ユウ「ふぅ…」
と、その時、ドアをノックする音。
ユウ「っ!?は、はい!」
ドアが開き、母親が中に入ってくる。
シルビア「マリィが帰ってきたから夕飯にしますよ。手を洗ってらっしゃい」
ユウ「うん」
そう言い立ち去るシルビア。
脱力してその場に座り込むユウ。
ユウ「か…間一髪だったぁ…υ」
ユウ「(N)そんなこんなで私達は毎日、同じ時間、同じ場所で会っていたの。セトといられるだけで嬉しくて、どんな話をしてても楽しくて、ついつい時間を忘れてしまうの。
だから、とうとうやっちゃったの。一番やっちゃいけなかったこと…。そう…とうとう見つかっちゃったの…。
お母さんに私が外に行ってる事がバレちゃったの―――」
■居間
シルビア「あれほど外に出てはいけないと言ってきたのに、それを守らないで!」
ユウ「ご…ごめんなさい…」
涙目で俯いているユウ。
マリィ「お母さん、もうそのぐらいにしてあげて!ユウが可愛そうよ…っ」
シルビア「貴女は黙っていなさいっ ユウ…貴女はまだ自分の立場がわかっていないようね…」
ユウの腕を掴み、どこかへ連れていこうとする。
ユウ「!?い…痛いっ痛いよ、お母さん…っっ」
マリィ「ユウ!?」
ユウを引きずるように連れていくシルビア。
マリィも心配そうな顔でついていく。
連れてこられた場所は水晶玉が祀(まつ)ってある祠。
ユウ「…お母さん…?」
■祠の中
シルビア、鍵を開けると、ユウをその中に放り込む。
ユウ「きゃっ…」
地に身を伏せるユウ。
すぐに鍵をかけられる。
ユウ、扉に駆け寄って、
ユウ「お母さんっ ここからだしてよっ」
シルビア「ダメよ…。今日から貴女はそこで暮らすのよ…。安心しなさい。食事はちゃんと運んできてあげるから…」
と、その場からいなくなる。
ユウ「お母さんっ 開けてよっっ ここから出してよ~~~っ!!!」
少し離れたところから、マリィの声。
マリィ「っ…お母さんっ これは酷すぎます!ユウーーー!!」
地面に膝をつけ、涙を流すユウ。
ユウ「…っ 出して…っ …セト…っ
(M)どうしよう…セトには私の状況がわからない…。私…もうセトに…セトに会えないの…?そんなの…そんなの嫌…っっ 嫌だよ…っ」
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