Chapter1   「青き瞳との出会い」

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ユウ「…わかるよ、その気持ち。私も同じだもん…」 セト「そう、なのか?」 ユウ、静かに頷く。 ユウ「私もずーっと外に出ちゃダメだって言われてきたの…。私、巫女だから…」 セト「巫女?」 ユウ「うん。えーっとね…」 と、服の中に隠していたネックレスを取り出す。 ユウ「これが証なの。お母さんから受け継いだモノ…。私にはお姉ちゃんがいるんだけど、巫女になれる資格を受け継がなかったから…私に回ってきたの…。」 セト「巫女になれる資格?」 ユウ「そう…。この金色の目が資格なの…。私の使命は、これを守る事」 と言った後、すぐに服の中にしまう。 セト「大変だな…」 ユウ「ううん、セト君に比べたらこんなの全然だよ」 と、悲しそうな顔をして、 俯くユウ。 ユウ「でも…ね…」 セト「…ん?」 ユウ「でもね…外に出られないせいで…友達とか…いないの…っ」 泣きそうな声で話すユウ。 ユウ「…ホントは…とっても辛いの…」 そんなユウを見て、 そっと抱き締めるセト。 ユウ「………っ!!?」 驚いて、セトを突き飛ばすユウ。 セト「……」 ユウ「せ…セト君っ い…いきなりなな…何するのよっっ///」 耳まで真っ赤にしているユウ。 セト「ふ…純粋な反応を見せてくれるな」 ユウ「もう、すっごく驚いたんだからっ」 ムッとした顔で、セトを見ている。 セト「そんな顔をするな…。 …ところで」 ユウ「…何?」 セト「…さっき友がいないと言っていたな」 ユウ「う、うん…」 セト「…なってやろうか…?」 ユウ「ホントっ?!」 セト「だがっ」 と、ずいっとユウに迫るセト。 セト「『友』としてはならん」 ユウ「え…?」 どういう意味と言う顔をしているユウ。 ユウ「……」 セト「…『恋人』にならなってやってもいい…」 ユウ「…恋…人…?」 微妙な反応をしているユウを見て、再び抱き締めるセト。 ユウ「!?」 セト「どうするんだ…?」 ユウ「…私なんかで…ホントに…いいの…?」 消え入りそうなユウの声。
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