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?「…ユウ?」
ユウ「!?」
後ろから声をかけられ驚くユウ。振り返ると、そこには姉のマリィが立っている。
ユウ「マリィ姉さん…っ!」
驚いて立ち上がるユウ。
ユウの側までやってくるマリィ。
マリィ「ユウ、どうしてこんなとこに?」
ユウ「……」
セト「ユウ…この人がユウの姉か?」
ユウ「あ…うん」
マリィ「ユウ…その子は誰?」ユウ「えっと…セト君って言うの。私の友達で…」
セト「……よろしく」
マリィ、にっこり微笑んで、
マリィ「よろしくね、セト君。ユウ、ちょっと…」
と、ユウを連れて少しセトから離れるマリィ。
ユウ「??」
マリィ「なかなかカッコいいじゃないwユウも隅に置けないわねw」
ユウ「な…マリィ姉さんっ!!///」
顔を少し赤く染めるユウ。
マリィ「ふふ、顔が赤いわよ、ユウw」
ユウ「もう…」
と、ふと空を見上げるユウ。
ユウ「っ!そろそろ帰らないとお母さんに見つかっちゃうっ!」
マリィ「そうね…」
セトの方を向き、
ユウ「セト、ごめんっ もう帰らないとお母さんに外に行ってることがバレちゃう…」
セト「そう…か…」
マリィ「お邪魔してしまったみたいでごめんなさい…」
ユウ「本当にごめんねっ また明日同じ時間にここで会おうねw」
セト「…ああ!」
ユウ、マリィと去って行く。それを見送ってから王宮へと帰っていくセト。
■道
マリィ、ユウと並んで歩いている。
マリィ「ユウ…いつから外に行くようになったの?」
ユウ「…最近」
マリィ「…お母さんに見つかったらどうなるかわかってるの?」
ユウ「…わかってる。でも…でもっ」
ユウ、悲しそうな顔をして、
ユウ「家にばかりいて、私は…一人ぼっち。外からは楽しそうな笑い声が聞こえるのに…私は家の中にいるしかなかった…」マリィ「ユウ…」
ユウ「セトは…私の事わかってくれて…好きになってくれて…それが嬉しくて…」
マリィ「……」
ユウを静かに抱き締めるマリィ。
ユウ「…!」
マリィ「そうよね…。辛かったに決まってるよね…。ごめんね、ユウ…。気づいてあげられなくて…」
ユウ「マリィ…姉さん…」
マリィ「これからは私もユウの味方だからね…」
ユウ「…うん、ありがとう…」
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