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一瞬ひやっとした
もう生き返ることができない、という念がボクをかみ殺そうとした。
言われてみれば、死んだときから『本当の死』というものを意識したことがなかった。すぐ先にはチャンスがあったからだ。しかしさっきは違った。完全な道の終わりを少なからず知ったのだった。
ボクはいつも強気で過ごしてきた。三途の川の時も、神様の時もそうだった。
昔小学校のころ、登校班に野良犬が襲ってきたときも頭に棒でぶちかましてやったことがある。なんにも怖くなかった。自分は強いという自信があった。
死というものがこんなに怖かったなんて…
絶対桜を手に入れてやる、という気持ちが強くなったのだった
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