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「けがれ山について教えてくれませんか?」
「じめっとして、山の中は真っ暗さ。」
「入った奴はめったに帰ってこられないんだ。」
「帰って来たやつは傷だらけだった。しかも、どの傷も膿んでるんだ。」
「明らかに精神がおかしくなっていたさ。やけに臆病になって、ろくに眠れてもねェって話だ。」
「関わりたくないよぉ、あんなとこなんて。あーヤダヤダ。」
「ぼうずもこれ以上首を突っ込まないほうが身のためだぞ。」
手当たり次第、町の人々の人に聞いていった。シカのおじさんは聞くな、とあしらった。ハリネズミのレストランのおばさんは注文を取るのか取らないのか、とメニューを振り回した。
案内をしてくれ、という頼みはもってのほかだったらしく、サギの宅配の人にはつつかれてしまった。
最後に、とオオカミに問いかけたのは間違いだった。
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