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「てめぇ、俺の前でけがれ山の名を出すったぁ、いい度胸だ。」
カフェテラスに座っていたオオカミ男は、イスに座ったままボクを蹴り飛ばした。ボクは勢いよく飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「俺はなぁ、けがれ山の奴らに戒めに、と政府から名誉ある討伐の命を受けた。だがな、3人で向かった俺らをあいつらは待ち受けて、不意打ちをかましやがった。
俺は不利な状況にしても戦った。5人ぐらい殺してやった。だが多勢に無勢だ、仕方なく引き下げるしかなかったさ。
政府にはけがれ共ごときになんたる醜態、と解雇されるわ、そのときやられた左肩がうずくわ。」
オオカミ男は近づき、ボクの首をつかんだ。足が地面から離れる。
「むしゃくしゃするんだよ。俺の面目をつぶした、あいつらが憎いだよ!てめぇは俺の傷にさわることを言いやがって!このやろう!」
ただの八つ当たりじゃないか!、と思っても口が動くだけで、声がでない。
首が絞められている。爪が食い込んできた。
まずい!殺される!
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