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くそ!離せ!
飛びそうな意識の中、捕まれている手をむちゃくちゃに殴った。
しかし、政府から依頼するのは納得っといったゴツい腕で、ボクの拳程度ではどうにもならないレベルだ。逆にボクの手の指が折れそうだ。
オオカミ男は逆上していて、ボクがやばいことに気がついていない。いや、見えていないのだ。まだなにか言っているようだが、ボクは耳を働かせる余裕すらない!
ほ…ほんとに死んじゃう
ボクはまさに、わらをつかむ思いでカバンに手を突っ込んだ。
カチッ
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