夜はふけて

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ガチャン ボクに意識が戻ったのはどこか部屋の中に放り込まれたときだった。体に力が入らなかった。大した傷はない感じだったが、やはりどこか痛んだ。小さな窓から月明かりが差し込む。 ここは牢屋なんだ… 壁はレンガ作りだった。部屋は正四角形で、箱の中に入れられたような感覚だ。窓からみえる月は、満月とはいかないが大きく輝いている。扉には小さな窓があり、鉄格子がはめられている。 向こうから看守の人たちが話すのが聞こえる。
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