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エリマキトカゲだ…
町にはいってまず気づいたことは、人間じゃない人達のことだ。
人間型はいるのはいる。
しかし、犬が2本足であるいている。
あっちの猫もそうだ。
今横切っていったサイは4本足で歩いていたが、あたまにシルクハットをかぶっていた。
ごめんよ、と3匹のネズミが足にぶつかって駆けていった。
エリマキトカゲはどうやら本屋の主人のようだ。
「桜の名所だって?」
エリマキトカゲはその、えりを少し広げて言った。
「そうさねぇー、町の北側に川が流れているんだけど、その河川敷がいいだろうね。」
ボクはエリマキトカゲの少し焦点のあってない目が少し気になった。
「お花見をしようと思いまして。満開の桜を期待して来たんですけど。」
エリマキトカゲはケラケラと笑った。
「バカ言っちゃいけないよぉ。開花は一週間先っちゃね。」
「え!?まぢですか!?」
耳を疑うとはこのことだ。動揺を隠せなかった。
「そうだよぅ。うーん、北東の『けがれ山』には早咲きの桜があるらしいけど、そこじゃ花見はできないよ。」
それだよ!それ!なんだあるんじゃないか。
思ったより早い展開!
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