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今度はいつ会えるかな?って寂しくなるのは大袈裟過ぎた…。
授業が終わり、校門を出ると満面の笑みで私に手を振るストーカーさんが居たからだ。
正直自分が馬鹿だと思った。
ストーカーって四六時中、追いかけてくるもんだよね…。
ストーカーって名乗ってるぐらいだから、会えるに決まってるじゃん…。
「葵さーん!今日の授業どうでした?」
ストーカーさんはにこにこ笑って言った。
「ふ…普通です…。」
「普通だったんですか!?駄目じゃないですか!明日は頑張りましょうね!!」
ストーカーさんは凄く元気だ。
「はい。あっ…今日のお弁当ありがとうございました。美味しかったです。」
「いえいえ。明日も楽しみにしてて下さいね!」
「え?そんな…悪いですよ…。」
「何言ってるんですか!僕はストーカーですよ?ストーカーに気を遣わないで下さい!」
ねぇ、お兄さん?
そんなに大声で『ストーカー』って言葉を連呼していいんですか?
私は思わず笑ってしまった。
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