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私はふと我に返った。
時計はもう10時30分を指していた。
30分もぼーっとしていたのか…。
私は急いで店を出た。
昨夜の記憶がよみがえる。
また襲われるかと思うと恐ろしい…。
私はここ最近、何度も何度も変な人に声をかけられ、追い回された。
その行為は日を重ねる毎にエスカレートしていた。
昨夜が今までで一番最悪だった。
あそこまで近付かれたのは初めてだったから…。
ストーカーさんに恋したことで少しはショックが和らいだが、それでもやはり恐い。
私は走って帰ることにした。
「きゃっ!」
私の右手は後ろに強く引っ張られた。
そして抵抗する間も無く、男の人に後ろからきつく抱き寄せられた。
声を出そうにも口を抑えられていて出せない。
「んー…んー…。」
どんなに抵抗しても、力では男の人には勝てない。
恐い…。
どうして私ばかりがこういう目に遭わなければならないの?
これから何されるんだろう…。
嫌だ…恐いよ…。
ストーカーさん…助けて…。
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