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私は恐る恐る目を開いてみた。
そこにはさっきの男とは違う人が立っていた。
黒い髪の、おそらく20代前半の背の高い男の人。
どうやってさっきの男を追っ払ったか分からないくらい、華奢な体つきをしている。
街灯に照らし出されたその男の人はあまりにも格好良かった。
「大丈夫ですか?」
その男の人に顔を覗き込まれた。
私の顔は赤くなる…。
私は…一目惚れをした。
人生初の一目惚れだ。
「だ…大丈夫です。ありがとうございました。」
私は慌ててお礼を言った。
「どういたしまして。」
その男の人はにこっと笑い、去って行った。
笑った顔もまた格好いい…。
名前くらい聞いておけば良かったと凄く後悔した。
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