484人が本棚に入れています
本棚に追加
「お…お…俺は駄目です!俺はストーカーですから!!」
「え?今何て…?」
とんでもない単語が聞こえてきた気がするんですけど…。
「俺は駄目です。俺のこと好きになっちゃいけません。」
男の人は分かりやすくゆっくり言った。
「いや、そっちじゃなくて、その後何て言いました?」
「俺はストーカーですから…?」
男の人は何で聞き返されるか分からないと言った表情で、さっき自分が言った言葉を繰り返した。
「だ…誰の…?」
「あなたの。」
「それ…言っちゃまずいんじゃ…?」
私の頭の中には、怖いという気持ちが一かけらも無かった。
ただこの疑問だけが頭に浮んだのだ。
「あ…そっか!」
男の人は今気付いたかの様に言った。
「えぇー今気付いたんですか!?」
私は思わず突っ込みを入れてしまった。
「内緒にしといてくれます?」
その男の人は笑って言った。
いや…そういう問題じゃないでしょ…。
私にはもう突っ込む気力が無かった。
最初のコメントを投稿しよう!