彼女と早苗

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「これこないだの原稿です。またよろしくお願いしますね~。」 「ぁあ~。早苗ちゃん。ご苦労さまぁ。編集長が顔出してって言ってたよぉ。」 と、私を買ってくれてる担当さん。 何かにつけて、編集長に声を掛けて私を推薦してくれている。同じ大学出身だからか応援してくれている。心強い味方の一人だ。 「ほんとですかぁ!いつもありがとうございます。」 「今回は私も何の件か知らないのよ。」 「そうなんですか。早速行ってきます。」 「そうね。帰りにもう1回寄ってくれる?その間に原稿見とくから。」 「了解しました。」 返事もそこそこに私は編集長のデスクに向かった。
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