緋色の微笑み

終焉

彼女はそっと…まだまだ緋い温かいものを流すモノに触れ…

『こんなにもあなたは温かいものを持っていたのね…忘れていたわ……これからはｱﾀｼとずっと一緒よ…』

これ以上ないと言う程の美しい微笑み…。

雷鳴が轟く度、部屋の中の狂気が窺える。

微笑む女…そして……
その目線の先には男が……赤黒いさっきまで体を流れていたであろう液体を流して…絶命していた。