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しかし、俺はこの世界の知り合いと言えば、アンだけである。
そんな事を考えていると、ある人物の顔が浮かぶ。
「こんな時に、あいつが居てくれたらなー。」
浮かんだのは、幼なじみのアオイである。
俺が知ってる中で、あいつが一番強い。
なぜ、あいつではなく俺が選ばれたのだろうか?
すると、ある事を思い出す。
あいつは気紛れなのだ。
だから、魔王討伐を頼まれても行くかは疑問だ。
「あいつのことだから、気が向かなければこの国の王に土下座されても断るだろうな。」
そういう奴なのだ。
加えて、人に縛られるのが大嫌いなのだ。
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