388人が本棚に入れています
本棚に追加
アンは少しだけ落ち着いてくれた。
俺の慰めなんて気休めにしかならないかもしれないが、言わずにはいられなかった。
「アン、水飲むか?」
「ありがとうございます。」
「少しは落ち着いた?」
「はい、もう大丈夫です。」
アンは弱々しく微笑んでくれた。
「そっか。それはよかった。」
アンは大丈夫そうには見えなかったが、本人が大丈夫だと言っているのでそっとしておくことにした。
俺にしてやれることといえば、そのくらいしかないと思ったからだ。
最初のコメントを投稿しよう!