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エリスは何処からかナイフを取り出し腕を切った。
『ブシャァァァ!!』
腕を切ると血が大量に溢れだしグラスに注がれ出した。
『!?』
「くっ!流石に辛いわね・・・」
エリスは苦しそうな顔をしながらグラスに血を注いでいった。
(ヤバい。意識が朦朧としてきた・・・)
エリスは一気に大量の血を流したので目の前が霞だし後ろによろけた。
だがよろけると虎が後ろで支えになってくれエリスはゆっくりと座る事が出来た。
『汝、正気か!!こんな馬鹿げた事をして!!』
虎はエリスを叱りながら直ぐ様、止血を始めた。
「アナタが言ってきたんでしょうが・・・」
エリスは力の無い笑顔で言った。
『あれは冗談だ・・・』
「は?」
『だから、あれは冗談だと言ったんだ。本来はほんの数量の血で良かったのだ。それなのに汝は本気にしてしまったって訳だ。』
虎の言うことにエリスは開いた口が塞がらなかった。
『そうだ。そう言う顔が見たかったのだ。』
虎はエリスの顔を見ながら嬉しそうに頷いた。
だが
「ふざけんなぁぁぁぁ!!」
エリスは怒りの叫び声を上げた。
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