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「じゃあ、これはどぉ?」
そう言ってミーナはニット帽を取り耳の毛を取って見せた。
『へぇ~君、獣人だったんだ。』
「えっと、まぁね。でも獣人ってより半獣人って言った方が正解かな…」
狼が言うとミーナは苦笑いした。
『そうなんだ。なら、君と契約してあげる。』
「えっ?良いの?だって私は半獣人だよ?」
『良いの良いの。獣人ってのでも珍しいのに半獣人なんてもっと珍しいし。それに君と契約したら楽しそうだし♪』
ミーナが驚き聞くと狼は笑顔で答えた。
「それじゃあ、ッ痛!…はい。」
ミーナは獣耳から何本か毛を抜き狼に渡した。
すると
『パクっ!』
狼はそれを食べた。
「ふにゃ!?」
『ごちそうさまでした♪それじゃあ…
我、バランが名に誓おう汝、ミーナ・ステインと契約を誓い汝が使い魔にならん事を!』
ミーナが驚いてると狼ことバランはさっさと契約の呪文を唱えた。
その瞬間、一瞬でミーナは光に包まれ目を瞑った。
「ここは元の場所?」
目を開ければさっきの訓練場だった。
「契約はどうなったのかな?」
『契約は無事に終了したよ。』
ミーナが心配してると頭の中から声が聞こえた。
「わっ!?びっくりした!でも本当に?」
『嘘だと思うなら右足のももを見てごらん。』
言われた通りミーナは自分の右ももを見るとそこには狼のマークが刻まれていた。
『ね?』
「本当だ!じゃあ集合場所に戻ろう♪」
ミーナは安心し集合場所へと歩き出した。
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