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「望む・・・ところ。」
そう言ってスノも腰を落とし構えた。
『ほぅ、嬢ちゃん。武器は使わなくて良いのかい?』
「別に・・・良い!」
ペンギンがスノに武器は良いのか聞くとスノは言葉と同時にペンギンに向かい蹴りを繰り出した。
『甘いな。』
ペンギンは難なくそれを避けた。
『蹴りってのはこうするんだ!』
ペンギンはその小さな足をスノに向け蹴るが届く訳がない。
「ッ!?」
だが、スノは物凄い速さで横に避けた。
するとスノが居たところの地面が直線に割れた。
ペンギンは蹴りに風を乗せて放った。
つまり蹴りの風圧だけでペンギンは地面を割ったのだ。
『ほらほら。もっと行くぞ?』
そう言うとペンギンは連続で蹴りを放った。
「くっ!!」
スノは上手く避けているがそれでは意味が埒が開かない。
「このままじゃ・・・駄目。」
そう呟くとスノは
「我が身を隠すは深い霧。汝よ我を覆え、相手を惑わせ。【幻惑の霧】」
呪文を唱えた。
唱えるとスノとペンギンの周りを深い霧が覆い隠した。
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