ﾊﾁﾐﾂ

初めて(ｶｽﾞﾐ)

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その日の朝は…珍しく寝坊した＊
夕べ今日のｺﾄを考ぇすぎて眠れなかったのが原因
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「ﾔｯﾍﾞ…急がなぃと!」
時計をみる…
まだ遅れずに済む
玄関でくつを急ぃで履ぃてぃると…
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「早く帰ってきなさぃね」
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母の声がﾘﾋﾞﾝｸﾞから聞こぇた
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「ゎかってる!行ってきます」
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待ち合ゎせのバス停まで走れば5分
『全然余裕やん』
バス停には…
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「やっぱまだ来てなぃかぁ(笑)」
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彼女はまだ来てなかった
予測はしていた
たぶん遅れてくるって
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「ごめん」
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彼女が言った
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やっぱり走ってきたらしぃ
息が上がって裏返った声が可愛くて笑ぃそぅだった
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「大丈夫ﾃﾞｽ」
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そぅ言ぅのがﾔｯﾄだった
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最初は映画を見るって決めてぃた
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「映画ｷﾗｲﾃﾞｽか?」
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聞ぃてみた
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「映画好きだょ」
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そぅ笑って答ぇた彼女
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『ｱﾅﾀは覚ぇてぃなぃｹﾄﾞ今まで話したりﾒｰﾙしてきてｱﾅﾀが映画好きなのはゎかってました』
…………
なんてｺﾄ言ぇなぃ
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「よかったぁ!じゃ行きますかぁ」
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と…本当は手をとりたかった…ｹﾄﾞ…友達だから…
まだ友達止まりだから…
我慢した
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食事も友達に聞ぃたりﾈｯﾄで検索したり…やっと決まった
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「楽しかったﾃﾞｽか?」
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聞くのが精一杯だった
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「すごく楽しかったぁ!!」
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そぅ言ってくれたｱﾅﾀの笑顔にまた好きの気持ちが溢れた
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《ﾌﾄ気付くとｱﾅﾀのｺﾄを考ぇて微笑んでしまぅ…それが今ｽｺﾞｸ嬉しぃ…少しずつｱﾅﾀとの距離が近付ぃて行ったらぃぃな………ｱﾅﾀはどぅ思ってぃるのでしょう…》
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