第三章

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その後も何事もなく過ぎた 凛と会う機会も…話す機会も減り 凛の事がわからなくなってきた頃 ジャジャジャジャーン あたしの携帯が鳴った 相手は……… 奈央「凛?!どーしたの…??」 凛「あたし…死にたい」 その言葉の意味を理解するのに あたしは時間がかかった 凛「もう…無理だよ!!」 奈央「落ち着いて!!何があったの…凛…凛!!!」 『てめー…誰と話してんだよ…おい!!』 その後すぐ…電話が切れた 電話越しに聞いた声…… 凛が憧れていた…あの人の声 ただ事じゃないと思ったあたしは すぐ生徒会室に向かった 奈央「……凛は?!」 生徒会室を開けてすぐに叫んだ 那綸「誰だ…お前…」 奈央「凛は…凛はドコ?!」 那綸「ああ…あの子なら…今明良に遊ばれてるよ??」 遊…ばれてる?? 凛が…あんなに憧れてた明良に あたしは明良の部屋を探した そして…やっと…見つけた時 扉の中から聞こえた 叫びにも似た声に あたしは……固まった 凛「いやー!!!!!!!やめて…やめてよ…!!!」 正真正銘の…凛の声 何かに怯え死にそうな…声 あたしは動けなかった これが…凛の憧れてた物 これが…凛の憧れてた人 中から叫び声が…消えた
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