始まり始まり

10/12
前へ
/156ページ
次へ
「おっひさー」と手を振っているのは香澄と… 「あ、あ、悪魔だ」 と竜花は呟く。 「誰が悪魔だよ。僕が悪魔なわけないじゃん」 眩しいぐらいの笑顔を振りまく美少女。 滑らかな曲線を描き、さらさらと流れる髪は見るものを魅了する。 屈託のない笑顔は天使そのもの。 スラリと伸びた足に触れたら壊れるような華奢な体つき。 輝くような白い肌に華奢な体には似合わないような膨らみが胸の前にふたつ。 モデルクラスの女の子、名は空乃綾奈(そらのあやな)という。 竜花が最も恐れる女の子の一人だ 「なぜ…ここに」 泣きそうな竜花をよそに2人は部屋に入ってくる。 ああ、やっぱり香澄さんは心配してくれる、と竜花はちょっとした幸福に浸かっていた。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

526人が本棚に入れています
本棚に追加