始まり始まり

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「女捨てたの?」 「違うよ~。竜花ちゃんとしたいなぁとか思って」 「ツッコミいれなくていい?」 「本気だよ。本気。ダメ?」 「姉弟じゃなかったら考えるが…常識的に考えたらどう思う?」 「男女が仲良くなるのは当たり前だよ。だからチューする」 「男女でも姉弟だ。よって却下する……うわぁ」 いきなりキスしようとしてきやがった。 さすがに姉弟はまずいだろ。 確かに姉ちゃんはかわいいと思うけど…。 「ごめんね、竜花ちゃん」 「まあ落ち込むなよ」 そう言いつつ味噌汁の火を止める。 「ちょっと着替えよう。あ、目つぶってて」 竜花はなすがままに目をつぶる。 春香は肩に触れてから「見てないよねぇ」と言いながら顎を掴み…。 竜花の唇に春香のそれは押しつけられていた。 「しちゃった」 「またか…毎回よくいろんなパターン考えるね」 「姉弟仲良くて結構。だけど私のお味噌汁ぅ。冷めちゃうよぉ」 来たぞ有能な美人さん。 「お姉さん助けてよ。春香ちゃんがキスしてくるよ」 春香は嬉しそうな顔でじっと桜花を見ている 「嬉しいならいいじゃない。春香ちゃんって言ってる時点でカップル成立だよ」 竜花はただただ絶句した。 そして全員分の飯とおかず、味噌汁を置いて飯にありついた。
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