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妙にニコニコ笑うヨハンにオレは恥ずかしくなって、俯きながらシーツを手繰り寄せた。
オレとヨハンのニオイが染み付いたシーツに身を包むと、なんかちょっとホッとする…。
ヨハンは夜になると変態になるけど……そんなヨハンが、やっぱりオレは好きなんだ。
「十代」
オレを求めるその眼差しも、その指先も…全部全部オレのモノ。
オレの名前を呼ぶヨハンの声が好きなんだ。
心地よくて……あぁ、オレって本当にこいつに愛されてるんだなーって実感出来る。
ぎゅっと抱き締めて顎を持ち上げるヨハンに、オレはされるがままに瞳を閉じた。
軽く触れるだけのキスに安心しきっていたオレは、そっと後ろに回された指に気付いていなくて…。
するり…とお尻を撫でられて、オレはビクッと反応する。
「まだ終わりなんて、思ってないよな?十代…」
にっこり。
本当にもう一切の曇りもない笑顔でそう宣言されて、オレも笑顔になった。
けどオレの笑みは、ヨハンみたいに爽やかじゃない。
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