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『どこかに』
今日もあの日と同じように
25時の街へ飛び出した
息を切らして頬の冷たさを感じていた
君にまた逢える気がしたんだ
寒さと淋しさに震えながら
公園のベンチに独り
こしかけた
音もなく色もなく
闇が押し寄せる
真夜中の空の中
見惚れていた 輝くひとつの星
優しい白い腕を追いかけた。
掴んだその先にある
悪戯に笑う君の笑顔
よかった 君に
また逢えた
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