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空也は、四国の玄関口と呼ばれる香川県へと到着していた。
空を見上げる。
どんよりとした天気だった。
空也は、ため息をひとつついた。
たったひとつの結界が解かれたというだけで、これほどの瘴気(しょうき)が、上空に蔓延するものなのか?
いかに強い結界だったかが分かるというものだ。
しかし、そうなると…。
その結界を解いた人物とは、どれほどの力を持っているのか?
空也は、空を睨んだ。
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