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街灯ひとつない暗い闇の中を一人の青年が歩いていた。
うっすらと周りを照らす月光。
ほとんど光のない世界であるにもかかわらず青年は、まるで周りが見えているかのようにスタスタと歩いている。
まっすぐに、目標に向かって歩いているといった感じだ。
静かな闇の中、青年の足音と風が木の葉を揺らす音が響く。
虫の鳴く声、獣の声が時折聞こえる。
それでも、青年は物怖じせずひたすら歩きつづけていた。
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