闇の結界

2/11
前へ
/48ページ
次へ
街灯ひとつない暗い闇の中を一人の青年が歩いていた。 うっすらと周りを照らす月光。 ほとんど光のない世界であるにもかかわらず青年は、まるで周りが見えているかのようにスタスタと歩いている。 まっすぐに、目標に向かって歩いているといった感じだ。 静かな闇の中、青年の足音と風が木の葉を揺らす音が響く。 虫の鳴く声、獣の声が時折聞こえる。 それでも、青年は物怖じせずひたすら歩きつづけていた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加