四国

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ぐわぁーっ。 落武者が、言葉にならない声をあげる。 空也は、だまったまま落武者をみつめていた。 空也は、冷静だった。 怯えることも逃げ出すこともなく、まるでドラマを見ているかのように目の前で起きている現実を受け止めていた。 『そうか…。』 空也が、あわれむような眼で落武者を見た。
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