四国

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空也は周りを落武者の霊たちに取り囲まれた。 鬱蒼と生い茂る木々の葉を風がゆらす。 ジリジリと霊たちが近づいてくる。 普通ならば、恐怖に足がすくみ動揺する場面であろうが、空也は冷静であった。 静かに目を閉じ、両手で印を結ぶ。
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