1945年2月19日

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この日、遂に米軍が、硫黄島に上陸を開始した。栗林閣下の発案で地下に要塞を築いて狙ってるとも知らずに、 「ジャップのヤツ、いないな」 「全滅したんじゃねえの?」 こんな会話が敵から聞こえるほどである。敵は油断しまくっているとしか思えない。 「攻撃開始!」 栗林閣下の命令で、砂浜に上陸させ、十分引きつけた敵に対して硫黄島の全砲門が一斉に火を噴く。 ズガーン、ダダダダダダダダ…、ヒュー…ドカ~ン。米軍は完全に度肝を抜かれた。 「伏せろー!」 「衛生兵ー、衛生兵ー!」 「畜生!どこから撃ってきやがる!あの洞穴の 中か?」 気付くのが遅い。気づいたらやられてる感じだった。俺の中隊も機関銃を連射しまくる。 「死ねアメ公!」 しかし米軍は、軍の予測していた千鳥飛行場ではなく、硫黄島で一番高い、摺鉢山を総攻撃していた 「畜生!アメ公の目的は千鳥飛行場じゃねぇ!摺鉢山だ!」
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