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ガチャ…
学校へ行く為に道を歩いているとT字路に差し掛かった時に礼美に出会った。
「おっはよぉ~
こんな早朝ですが…
元気ですかぁ~?」
朝からとても明るい彼女こそが
小学時代の時に出来た唯一の友人礼美
ポニ―テ―ルの髪型である彼女は毎日のように、このT字路で会っては良く話ながら高校へと行く。
「まぁ…元気だけど」
やる気のない返事をすると
いきなり肩を叩かれた
「元気ないね~
こんなんだからヲタク気質が抜けないんだよ?
まぁ…、真ちゃんの推理力には目を疑うものがあるけどねぇ」
「うるさいなぁ
朝からうるさいよ礼美
早く学校行かなきゃ遅れるぞ?
毎日毎日、俺と礼美は遅刻してるんだから!」
叩かれた方の肩をハタキながら
俺は再び歩き始めた。
「そんな事言って良いんだ?
初対面の人と会話する時はガチガチになっちゃうのにねぇ~」
背後から話かけられるが無視をしながら歩いて行った。
すると
サイレンの音が鳴り響きながら
何台ものパトカ―が俺達の横を通って行った。
「なんか…あったのかな」
急に何かが起きるのでは無いのかという不安が押し寄せて来た。
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