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「なんもわからないならいいけど…」少し呆れ気味に受けると、風呂場のドアを開けてみた。 案外、風呂場は広く浴槽に至っては足が伸ばせるぐらい大きかった。 タイルの方を見ると 死体が置いてあった場所が判るように紐が引いてある。 見れば、少し浴槽の方にも引いてあった。 「こいつはな、浴槽に顔を埋めるようにして死んでいたんだ。 多分、浴槽の掃除中に死んだんだろうな 検査の結果、肺に穴が開いていたそうだ。 硫酸を吸いすぎて肺が炎症を起こしたんだろうな」 種類の違う洗剤を渡された。 「この二つの洗剤を混ぜ合わせて気体が発生したんだな」 確かに混ぜ合わせ危険と書かれていた。 でも、聞いた話ではカビを取ろうとして故意に混ぜ合わせて亡くなったケースは聞いたことがあるけど… 周りの壁を見ても真っ白でカビになっている所も見当たらない。 窓を見ると解放されていた。 「父さん!窓は元々開いてたの?」 「ん?開いてたけど… なんか問題あるのか?」 「いやっ、なんでもない…」 おかしい、なんで窓が開いているのに硫酸中毒が起きたのか 「…父さん、これはもっと調べた方が良さそうだよ」 「んっ?」 「不可解すぎるよ。 スーツ姿の死体窓の解放 テーブル ただの殺人事件じゃない」
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