‐世界‐

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全身に軽い稲妻が走り、 俺をゾクゾクという気持ちにさせる。 例えゲームであっても、 こう表現されるのは嬉しい事だ。 鳥肌と興奮の冷め止まぬまま、 次の画面へと進めるためにボタンを押す。 …あれ? なにかがおかしい気がする。 いくつかのボタンを入力しようにも何の反応もないのだ。 …嘘だろ? 仕舞いには電源まで勝手に切れるときた。 「はぁ!?なんだこれ…。 まさかバグったのかよ?」 興奮していた熱が、 どんどん冷や汗と焦りに混じっていくのが怖いくらいに感じとれる。 俺の顔は引きつり、 絶頂が絶望へと落ちていった。    
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