‐世界‐

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「――ッキャアー!!」 「なんだ…っ!?」 突然の悲鳴、 外から聞こえる。 声からして女の子だ…! 使えなくなったケータイもGSも放り出して、 急いで窓を確認しに行く。 息を殺し、ツバを飲む。 カーテンに自分の身を潜めて、 そっと様子を覗いて見る。 二階の部屋からは、 家の塀や庭の木がジャマして視界が悪い…。くそ! 「助けて!誰か助けてっ!!」 不味い…っ。 どうする、助けに行くか? いや、考えてるヒマがあるなら行くっきゃねぇ…! 「待ってろ!いま行くぞっ!」 部屋を飛び出して階段を駆け下りる…、 恐い気持ちとは裏腹に高鳴る何かが俺の心を震わせた。    
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