11人が本棚に入れています
本棚に追加
「――ッキャアー!!」
「なんだ…っ!?」
突然の悲鳴、
外から聞こえる。
声からして女の子だ…!
使えなくなったケータイもGSも放り出して、
急いで窓を確認しに行く。
息を殺し、ツバを飲む。
カーテンに自分の身を潜めて、
そっと様子を覗いて見る。
二階の部屋からは、
家の塀や庭の木がジャマして視界が悪い…。くそ!
「助けて!誰か助けてっ!!」
不味い…っ。
どうする、助けに行くか?
いや、考えてるヒマがあるなら行くっきゃねぇ…!
「待ってろ!いま行くぞっ!」
部屋を飛び出して階段を駆け下りる…、
恐い気持ちとは裏腹に高鳴る何かが俺の心を震わせた。
最初のコメントを投稿しよう!