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「ムフフ…。
もう離さないぞぉ!」
その男にめがけてバットを振りかぶって走る!
「こんのぉーっ!」
ガスンッ!
男の背中に勢いよくぶち当たるヒット。
「ンガァッ!!」
あっけなくその場に倒れた。
「…や、やったか!?」
そこから数歩離れて様子を伺う、男は静かに固まっている。
「ダメ…、これじゃあダメ!」
「え?」
一緒に倒れていたその子が起き上がりながら言う。
表情は強ばったままでいた。
「急いで逃げよう!
隠れられる場所、どこかにない?」
「いや、オッサン起きないってきっと!危なくなったらまた俺が…」
「いいからっ!」
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