‐はじまり‐

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俺の名前はリツ。 輝く高校1年生で、ただいま夏休みを満喫中です。 と言ってもこうなんというか、 活発的なすばらしい過ごし方はしていません。 学校の友達のユウマとシンが、 俺の部屋に入り浸ってGSで対戦ゲーム。 俺はベッドへ横になって当てもなく携帯をイジくる。 こんな感じだ。 不意にため息が出る。 いつもと変わらない日常。 夏休みというのは、 実際に入ってしまえばこうも気の抜けてしまうものなのか…。 「むがーっ!勝てねー!!」 声を大にして悔しがっているのはユウマ。 「お前が弱すぎなだけだよ!」 フッと笑って皮肉るのはシン。 こいつら二人とは小学校からの仲で、 いまでもこんな感じで一緒にいる。 「なぁ、俺んち以外にほか行くとこないのかよ?」 あったらここには居ないよな。 「金ないしなぁ。」 そう言って返して、 ユウマがつけっぱなしのテレビのチャンネルを変える。 「お!ユウマ、ストップ!」 突然シンが静止させる。 ちょうどコマーシャルが流れていて、 画面からは哀しい音とユラリと浮かぶ文章。 “これはゲームの革命だ…”  
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