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とか溢しつつも、
心臓はドカドカと高鳴っている。
良からぬ期待と良からぬ不安。
俺がやっと靴を脱ぎ終えた頃には、
あの子はもう部屋に入っていた。
台所、洗面所、リビングをサッと様子見してみたものの母さんの姿はない。
「出かけたのか?」
「ちょっと!
何してるの?早く部屋に入って!」
二階からあの子の怒鳴り声。
初対面で他人の家だというのにこのふてぶてしさはどういう事だよ…。
とりあえず下手な刺激を与えないように、
俺は自分の部屋へと向かった。
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