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‐バトル‐
「――っクソガキ何処だぁ!!」
「わっ!」
ビックリして体が硬直する。
外から聞こえた大きな怒鳴り声の主はさっきの中年男だ。
「まずい!リツ君落ち着いて!」
「いや落ち着いてっけどさ!」
その言葉とは裏腹に、
俺の体はブルブルと震えていた。
「出てこい!近くにいるのは分かってるぞー!」
「…へっ、へへ!あのオッサン何言ってんだ。
気絶してからここに隠れたんだぞ!分かるわけ――」
ガチャガチャガチャ!
下の玄関からドアノブを乱暴に扱う音が聞こえる。
「開けろ!大人しく出てこい!」
「な、なんで!?」
俺とは逆に冷静でいたアイカは、俺のGSを手に取った。
「リツ君の場所はもうアイツにバレてるの…!」
アイカがGSの電源を入れる。
「あ、それ電源が付かないんだよ――」
「データの書き換えで消えただけでしょ?ならもう大丈夫!」
アイカの言う通り、
GSは何の問題もなく起動し始めた!
「…データの書き換え?」
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