‐バトル‐

1/10
前へ
/33ページ
次へ

‐バトル‐

「――っクソガキ何処だぁ!!」 「わっ!」 ビックリして体が硬直する。 外から聞こえた大きな怒鳴り声の主はさっきの中年男だ。 「まずい!リツ君落ち着いて!」 「いや落ち着いてっけどさ!」 その言葉とは裏腹に、 俺の体はブルブルと震えていた。 「出てこい!近くにいるのは分かってるぞー!」 「…へっ、へへ!あのオッサン何言ってんだ。 気絶してからここに隠れたんだぞ!分かるわけ――」 ガチャガチャガチャ! 下の玄関からドアノブを乱暴に扱う音が聞こえる。 「開けろ!大人しく出てこい!」 「な、なんで!?」 俺とは逆に冷静でいたアイカは、俺のGSを手に取った。 「リツ君の場所はもうアイツにバレてるの…!」 アイカがGSの電源を入れる。 「あ、それ電源が付かないんだよ――」 「データの書き換えで消えただけでしょ?ならもう大丈夫!」 アイカの言う通り、 GSは何の問題もなく起動し始めた! 「…データの書き換え?」    
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加