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「ホラ、これ見て。リツ君の事やいろんな情報が書き加えられてるよ!」
「…わ、スゲ!」
アイカが見せたGSの画面には、
俺が居る周りの細かな地図。
それだけじゃない、
あのオッサンのいる位置であろう場所に赤い印と小さく表示されたそいつの顔の画像。
「あの人はきっとこれで検索したのよ、
だから見つかった…!」
「くそ、どうしよう。
これじゃぁ逃げても無駄だもんな…。」
「…リツ君、戦って!」
「は!?ど、どうやって!!」
「私の言う通りにしてくれればいいからっ!」
ガタンッという大きな音がした。
「ゲッ!入って来た!?」
とっさにアイカは俺のケータイを手に取り窓を指差す。
「開けてっ!」
「あ、はい!」
慌てて俺は窓を開ける。
二人でベランダに移り、
身を潜めるとアイカは息を殺して話し始めた。
「いい?戦い方は自由、
だけど有効に使えるのはこれとこれ!」
差し出したのはGSとケータイ。
「こ、こんなので戦うのかよっ!?」
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