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「うん!ケータイの電源は入れておいたから、
あとは画面に出てるこのアイコンを選んで!」
手渡されたケータイを覗く。
「…選ぶ?」
ドン!
男が部屋のドアを蹴破って入ってきた。
「ここかぁッ!?」
「うわっ!」
「はやく選んで!」
ベランダの窓越しから見た男の手には、
なんと日本刀が握られている。
「…おいおい嘘だろっ!?」
「リツ君はやく“武器”!」
「おぉ!見つけたぞー?」
「ヤバいって!アイカ逃げなきゃ!」
「戦って!
じゃなきゃ消されて…」
ガチャーン!!
窓も破り、
男はベランダまで迫ってきた。
その場でしゃがんでいた俺とアイカを見下ろして笑う。
こいつに、殺される…!
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