‐バトル‐

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それから俺とアイカは近くの公園に行き着いた。 アイカは下手な外出に反対したが、 もうこれ以上自分の家が荒れるのはゴメンだった。 「あのさ、ほんとにこの今もゲームの世界にいるわけ?」 ジャングルジムの上に股がって刀を眺める俺と、 ベンチに座りGSをイジくっているアイカ。 「まだ信じてないの?」 「当たり前だろ!ゲームっていうのはさ、 だいたい家でテレビに向かって遊んだりするもんだし。」 「そうかな…。」 「そうだろ!…あ、あのさ! このTHE GAMEってなにすればいいの?」 遊具から降りてアイカの横に座った。 「…分からない。」 「え…、どうゆうこと?」 「GAMEで得られるものは願い。 参加者で一番先にクリアした人は好きな願い事を叶えられるの。」 「なんでも?」 「そう、でもどうすればクリアなのか…。私には分からない。」 少しの間、時間が止まったかの様に静かになった。  
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