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公園周りの通りに人影はない。
この町は比較的人通りは少ない方だけど、
やはり今は何か違うらしい。
静けさの中に視線を感じるような感覚がある。
落ち着いた所で、
幾つかある疑問を質問にしてみる。
「なぁ、なんでケータイがこれに変わったの?ちゃんと元に戻るよな…?」
そう言って、
隣に座るアイカに刀を差し出して見せる。
GSに夢中になっていたアイカが渋った顔つきで話し始めた。
「うーんと、この世界ではね、
特定のモノには制限がされるの。けど反対に新しい機能が付く!」
「つまり…、どうゆうこと?」
「例えばケータイは通信手段が不可能になって、
かわりに武器として形態変化できる様になったりね。」
「なるほど、
“携帯電話”の…“形態変化”か。」
「……。」
突然アイカの目が冷たくなった。
「あ、いやダジャレを言うつもりはっ…!」
気がついた時にはもう遅かったようだ。
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