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「えっと、
刀を元に戻すのはね!
柄の頭にあるスイッチを押せば元通りだよ。」
「柄って?あ、この持つ所ね!
えーと、あったあった…。」
刀を逆さにして、
柄の頭の部分を押してみた。
カチッという音がすると同時にケータイに変わる。
一瞬の出来事はまるで、
手品のマジックみたいだった。
「また刀に変えたい時は、
さっきみたいに画面を開いて決定キーで選択すればいいだけ。簡単でしょ?」
「お、おう…。」
「こっちのGSはね、
地図や通信の他にも役立つ機能が搭載されてるから必ず持って行動して!
はい、返すね。」
アイカがイジリ終えたGSを俺に手渡す。
それを受け取る。
「なぁ、アイカ。」
「え?」
「まだ俺は完全に信じた訳じゃないけどさ。
…これがゲームなら、
クリアするまでトコトン楽しもうぜ!」
ゆっくりだったけど、
確実に不安とは裏腹に興奮が込み上げてきた気がしたんだ。
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