彼氏・彼女

3/9
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
けれど、この大失恋は報告してなかった。 時間が解決してくれるのを待って、それから報告しようと思ってたから… 君の言葉に胸の奥のほうから何かが込みあがって来た。 今、時間ある?あるなら君の家に行ってもいい? 私が君に聞いた。 あるよ。オレの部屋でよかったら… 君が答えた。 途中のコンビニで飲み物を買った。 私はお茶、君はミルクティー。 君のミルクティー、相変わらず変わってないね。 と、私は思った。 君の家まで歩いている途中、 懐かしいね、よく学校からこうして並んで帰って来たね。 君が話かけた。 うん。そうだね… その言葉しか出てこなかった。頭の中を整理したくて… 君の家に着いた。 君のお母さんが、 あら、久しぶり、いらっしゃい。ゆっくりしていってね。 お久しぶりです。お邪魔します。 作り笑顔で私が答えた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!