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けれど、この大失恋は報告してなかった。
時間が解決してくれるのを待って、それから報告しようと思ってたから…
君の言葉に胸の奥のほうから何かが込みあがって来た。
今、時間ある?あるなら君の家に行ってもいい?
私が君に聞いた。
あるよ。オレの部屋でよかったら…
君が答えた。
途中のコンビニで飲み物を買った。
私はお茶、君はミルクティー。
君のミルクティー、相変わらず変わってないね。
と、私は思った。
君の家まで歩いている途中、
懐かしいね、よく学校からこうして並んで帰って来たね。
君が話かけた。
うん。そうだね…
その言葉しか出てこなかった。頭の中を整理したくて…
君の家に着いた。
君のお母さんが、
あら、久しぶり、いらっしゃい。ゆっくりしていってね。
お久しぶりです。お邪魔します。
作り笑顔で私が答えた。
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