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ビー玉
何一つ
曇りもない
陰りもない
無色透明なソレは
真っ直ぐに私と向き合った
何の汚れもないソレは
まるで私の中にある“陰”を映し出そうとしているようで…
私は目を背けた
それでも無邪気に見つめるソレに
いつしか心奪われ
全てをさらけ出していた
私の“陰”を見ても変わる事なく透き通っていて
私の全てを受け止めてくれたきれいなソレ
こんな世の中で
曲がる事なく
染まる事なく
自由に
自分に正直に
私の心さえも奪う
眩しい程のソレ
君(ソレ)はまるでビー玉
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