『空』恋模様

紅の海

　校舎は紅に染まりつつ西の空は紅の雲海が広がり私の頬を少しだけ隠してくれるみたいだった。
「あのさ、いつも部活見ていてくれてるよな？」
「っえ？」
「教室から見ているのが前から気にしていたんだが？野球好きなのかな？」
「あ…うん」少しだけ残念な気持ちと肯定してしまう自分が悔しい。